1603-14 | 背中に眼はなし | メ | 人は誰も自分のうしろを見ることは出来ない。他人が隠れてこっそり行う悪事にまでは気が付かないものだというたとえ。 |
1825-01 | 夏の雨は馬の背を分ける | ウマ・セ・ワ | 夏の夕立ははげしくてもごく局部的に、しかも一時的にしか降らないもので、それはちょうど馬の背の左右で降るところと降らないところが分かれるほどだということ。「夕立は馬の背を分ける」ともいう。 |
1604-17 | 背に腹は代えられぬ | 差し迫った大事のためには、ほかの小事が犠牲になるのも止む得ないと言うたとえ。「背中に腹は代えられぬ」ともいう。類「背より腹」、参「尺を枉マげて尋ジンを直ナオくす」 | |
1811-13 | 団栗の背競べ | ドングリ・セイ・クラ | 平凡なものばかりで、すぐれたものが見当たらないことのたとえ。また、つまらない者どうしが優劣を争い合うことのたとえ。類「一寸法師の背比べ」、対「掃き溜めに鶴」 参「鶏群の一鶴」 |
月夜に背中炙る | セナカ・アブ | ||
人の背中は見ゆれども我が背中は見えぬ | 他人のことはなんでもわかるが、自分のことになるとわからないものだといえたとえ。 | ||
背より腹 | |||
1087-05 | 一寸法師の背比べ | どれもこれも似たり寄ったりで、優れた人物がいないことのたとえ。また、平凡な人間どうしの間でが優劣を競い合うさま。 | |
1186-07 | 親の背でもただは掻かぬ | セ・カ | 物質的な欲心のはなはだ深いたとえ。 |
1250-06 | 眼光紙背に徹す | ガンコウ・シ・ハイ・テッ |
文章の字句や表面的な意味だけでなく、深い内容まで徹底的に洞察力を働かせて読む事のたとえ。「眼光紙背に徹トオる」ともいう。 |
1270-12 | 騏驥は日に千里を馳するも、鞭垂其の背を去らず | キキ・ヒ・センリ・ハ・ベンスイ ・ソ・セ・サ |
(騏驥は、1日に千里を行くという名馬。鞭垂は、むち。名馬は日に千里を走っても、まだ走れるのではないかさらに鞭を打たれる、という意から)才能をひけらし過ぎると、より多くを求められて苦しい目を見る事になるといういましめ。 |
1783-06 | 遠くの火事より背中の灸 | キュウ | 遠くで起こった事よりも身近で起こった事のほうが、たとえ些細な問題であっても、差し迫って感じられるというたとえ。 |
Apr-66 | 人を面誉するを好む者は背にして之を毀るを好む | メンヨ・ハイ・コレ・ソシ | 荘子 |
21134-10 | 面従腹背 | メンジュウ・フクハイ | 表面上は従順な態度で服従しているように見せかけて、心の中ではいろいろと反抗すること。 |
1239-06 | 鴨が葱を背負って来る | カモ・ネギ・シヨ・ク | 利用されるものが、さらに利益になるものを持ってくることのたとえ。 |