1 | 1223-01 | 河童に塩を誂える | カッパ・シオ・アツラ | (海で取れる塩を、川に住む河童に注文することから)見当違いの注文をする事。 |
2 | 1705-08 | 地の塩 | チ・シオ | 信者は現世において腐敗を防ぐ塩のように、人心の腐敗を食い止め、生きる者に潤いを与えなければならないキリスト教の教えのひとつ。転じて、人の模範・鑑のたとえ。新約聖書 |
3 | 1740-10 | 敵に塩を送る | 敵対する相手が困っているときに助けの手を差し伸べることのたとえ。対等に正々堂々と戦いたいために敵の窮状を救うことをいう。 | |
4 | 1833-13 | 熟れて後は薄塩 | ナ・ノチ・ウスジオ | 漬物はまず濃いい塩で漬けておいて、よく漬かったら薄塩で漬けなおすのがよいということ。人との交際も同じで、たがいに馴れてからは少し淡泊なぐらいにしたほうがうまくいくということ。類「寄らず触らずがよし」 |
5 | 塩辛食おうとて水を飲む | シオカラ・ク・ミズ・ノ | 手回しがよすぎて、かえってきき目がなかったり、間が抜けていたりすることのたとえ。手回しのよいのも事と場合によるということ。 | |
6 | 1025-04 | 小豆の塩の辛きと女の気の強きは術無し | アズキ・シオ・カラ・オンナ・キ・ ツヨ・スベ・ナ |
小豆粥や小豆飯の塩味が強すぎるのと、女の強情で謙虚さに欠ける者に対しては、手の施しようがない。 |
7 | 1068-10 | 痛む上に塩を塗る | イタ・ウエ・シオ・ヌ | 悪いことの上にさらに悪いことが起こってつらさが増すことのたとえ。 |
8 | 1090-02 | 一滴舌上に通じて大海の塩味を知る | イッテキ・ゼツジョウ・ツウ・タイカイ・エンミ・シ | 物事はその一部を知ることによって、全体を推量することができるというたとえ。 |
9 | 1264-08 | 驥、塩車に服す | キ・エンシャ・フク | (名馬が塩を運ぶ車を引いていることで)才能のあるものが不当な扱いを受けているたとえ。 |
10 | 1471-02 | 塩にて淵を埋む如し | シオ・フチ・ウズ・ゴト | 全く不可能なこと、してもしがいのないことのたとえ。また、次から次へと消えてしまって、たまることのないさま。「淵に塩」ともいう。 |
11 | 1749-03 | 手前味噌で塩が辛い | テマエミソ・シオ・カラ | (自分が作った味噌だと、塩辛くても本人だけはおいしいと思っているということから) 自慢ばかりするので聞き苦しいことのたとえ。 |
12 | 1831-13 | 蛞蝓に塩 | ナメクジ・シオ | すっかり元気がなくなるたとえ。また、苦手なものの前に出て萎縮してしまう事のたとえ。類「青菜に塩」、「蛭に塩」 |
13 | 21046-06 | 牡丹餅の塩の過ぎたのと女の口の過ぎたのとは取り返しがつかぬ | ボタモチ・シオ・ス・オンナ・ クチ・ス・ト・カエ |
牡丹餅のあんに塩を入れすぎたのと、女性のおしゃべりの過ぎたのは、どうにもならない。多言のいましめ。参「小豆アズキの塩の辛きと女の気の強きは術スベ無し」 |
14 | 21082-04 | 味噌に入れた塩はよそへは行かぬ | ミソ・イ・シオ・イ | (味噌を作るときに加えた塩はやがて見分けられなくなるが、味を調えるのに役立っているの意から) 他人の為に手助けしたことは、その場では無駄な事の用に思われるが、後になってみると結局は自分の為になっているものであるという教え。 |